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「とうや…とうやっ」
呼ばれる声に反応するように熱く蠢くアイツに耐えられそうも無い。
部屋に戻ってきてヤりっぱなしなのに…こんなに止まらないのは相手が塔矢なせいだ。
珍しく嫉妬を向けてきた塔矢。
なんの憂いもなく隣に並べる女性たちに…その立場を羨む自分に。
塔矢はいつまでオレの傍に居てくれるのだろう。
オレを必要としてくれるのだろう。
碁だけでなく、オレ自身を欲し求めてくれるのは……。
『喪失』は耐えられない。
この触れることの出来る距離を、温もりを手放せなくなっていた。
オレをこんなに熱くする。
塔矢だけが…オレを煽る。
オレを煽る塔矢は、とても艶っぽい。
濡れた瞳も…熱い吐息を吐く唇も…汗で張り付く髪も…縋るような手も…。
我慢できなくなって強請る腰も…全てが今、オレの前にある。
そんな塔矢をもっと見ていたい。
欲望は止まらない。
自分の熱を少し落ち着かせるために動きを止めると、それを不審に思ったのか、
責めるような瞳を向けてきた。
それさえもオレの鼓動を跳ねさせる。
オレの反応はダイレクトに塔矢に伝わり、熱い声が漏れる。
その息さえも自分のものにしたくて…相手に負担を掛けると判ってても口付けた。
「んんっ……」
繋がったまま塔矢に屈みこんだせいで、もっと深く攻めてしまい身体が跳ねた。
汗に湿った前髪をかき上げると視線が絡んだ。
「判ってるよ、ちゃんとイかせてやっから」
「はぁっ……しんっ……あっ」
足を抱えなおすように深く繋がる。
オレの激しい動きに塔矢の口からは立て続けに声が漏れた。
その響きをもっと聞きたくて…相手の弱いところを容赦なく自分自身で攻め立てる。
「……っふっ……あっ…とう…」
自分の声も掠れてるのが判る。
首の後ろが熱くなり…全身に広がっていく。
髪を振り乱して感じてる塔矢にどうしようもなく熱くなっていた。
その視線に囚われたくて…その瞳に囚われたくて…全てを欲して…
相手に欲して欲しくて。
「……とっ…やっ」
自分の呼吸さえも思うとおりにならなくて…相手の意識を自分に向けたいのに。
自分を見失うほど乱れてる塔矢が…乱れさせてる自分が嬉しいのに…それでもオレを見て欲しくて。
どうしてこんなに我侭になれるんだろう。
欲張りになってしまったんだろう。
言葉も紡げない自分に苛立っていると、塔矢の手がそっとオレの頬に触れた。
「……っ…んどっ」
熱い呼吸の合間に…掠れた声で名前を呼ばれる。
その視線に視界が霞む。
「……っくな…しんっど…」
オレの濡れた頬に触れる手の暖かさに気付く。
「っキミは……ボク…だけのっ…なんだろ……んっ」
溢れる気持ちはそのまま涙となって止まらない。
オレはだた、うなずく事しか出来ない。
「キミを……だれにっも……やらない」
言葉だけでなく…ホントに包み込む腕がオレの頭を抱える。
塔矢の気持ちが伝わって…全てを飲み込んだ気がした。
オレはこんなに幸せなんだと感じていた。
翌朝、この夜の無茶を塔矢に怒鳴られる事になる。
それが塔矢の照れ隠しだと判っているから平気だけどな。
「さて…どうしたもんかな」
ベットで沈み込みように寝てしまった塔矢を確認してから、螺旋階段を下りた。
部屋に戻るなり、ソファでやっちまったから…何とも云えない惨状になっている。
「大丈夫かな…このソファ…」
とりあえず片付けなきゃな。
このままだと…明日の朝、塔矢のヤツ…怒り出すに決まってる。
だけど…珍しく積極的だったよなぁ。
電気点けたままなんて…明るい中でってのは貴重だ。
すっげぇ綺麗だった。
…………やばい。
少し頭を冷やさないと…塔矢の荷物から見つけた本を手に、ベットルームに戻った。
ツインルームだけど、ベッドはセミダブルは軽くある。
ベッドサイドの明かりを残し、あとは落とす。
ちょっと考えた末、塔矢の眠るベットへ滑り込んだ。
触れる距離にある体温。
愛しくて…抱きしめたくなる。
ダメだ…落ち着け。
先ほど持ってきた本を広げる。
塔矢らしい…仕事とはいえ、旅先にも詰碁集。
最初は呆れたけど、こんな時は助かる。
塔矢から意識を逸らすのに…。
深く眠り込んでいた塔矢が、唐突に目を覚ました。
目覚めをハッキリと気別するように…なんだか塔矢らしくて笑ってしまう。
「眩しかったか?ごめん」
一瞬、ここが何処だか確かめるように視線を泳がせ、オレに意識を向けると不機嫌を隠しもせずに睨みつけてきた。
そんな素な表情もオレにだけ見せてくれる。
「どうして一緒に寝てるんだ」
「え?当たり前じゃん。恋人どっ」
「キミのベッドはあっちだろう!?」
手元にあった枕を投付けてきた。
「なんで一緒の部屋に居んのに別々に寝るんだよ」
「別々に寝るのが当たり前なんだ」
「別に何にもしないって」
「そうじゃなくて」
「え?してもいいの?」
「する、しないの問題じゃないっ」
じゃ、どんな問題なんだよ。
暴れる身体を押さえ付けて耳朶を軽く甘噛みしてやる。
元々、体力の限界に近かったのか、抵抗らしい抵抗はない。
「塔矢」
愛しさでいっぱいのこの気持ちは、どんな風に塔矢に伝わってるんだろう?
どんな風に受け止めてるんだろう?
オレをこんな気持ちにさせるのは塔矢だけで…
この熱は塔矢に移ってるんだろうか?
相手の熱い視線に出会って嬉しくなる。
首の後ろが熱くなって…熱は全身に伝わる。
「……どうした?」
塔矢の熱を煽るように囁く。
先ほどまでの熱が蘇るように熱い身体。
オレのだろう?
オレだけの塔矢だろう?
「進藤」
何度も重ねた身体の熱も、その証拠のような掠れた声も…
オレのだと確認するように頬へ…首から髪の毛を梳くように指を滑らせていく。
塔矢の瞳が濡れていくのに見惚れる。
オレの動きに焦れたように、少し怒ったような仕草で塔矢に触れていた手を引き寄せられた。
そのままオレを煽るように指に舌を這わせてきた。
「っ塔矢っそんな事したら…止まんなくなるだろ」
「キミが責任を取れ」
吐き捨てるような言葉とは裏腹に、熱いキスを…噛み付かれるようにされる。
もどかしく…でもハッキリと求めてくる塔矢。
止まらなくていいと…全てを見せろと…
そのまま激しく、抱き込むようにキスをした。
歯列をなぞる様にすると小さく身震いする。
反応を追うように鎖骨へ軽く噛み付く。
「っ……痕はっんっ……」
小さな講義は聞かない振りをして、胸へと移ると、今度ははっきりを声を上げた。
すがるように回してきた腕が、オレを強く求めている。
あんなに愛し合ったのに、もう我慢が出来ないぐらいの熱がある。
塔矢が辛いのは判ってるけど…少しでも感じて欲しくて…塔矢の熱を確認するように指を沈めた。
先ほどまでの熱が残ってるように熱い。
何度も…何度も確認したはずなのに…その熱さは心地よい。
「しっしんどぉ……あぁっっ もうっ」
求められる声に…身体に溺れる。
オレは塔矢の全てを確認するように、熱を沈めた。
本当に体中から力が抜けてしまっていた。
脱力と云うものを改めて知った気分だ。
旅先のせいなのか…アルコールのせいなのか…。
いつもと違う何かが、簡単にボクの理性を奪ってしまう。
少し温めのお湯に浸かって何も考えられない。
気持ちいい。
「進藤、いい加減にしろ」
ボクを背後から抱きしめる様に回された腕が、調子に乗って動き出す。
牽制の意味で睨むと、進藤は軽く肩を竦めた。
「何もしないよ、さすがにココだと逆上せちまう」
今さらだろう。
確かに、あのままベットで寝るのは気が引けた。
そのくらいにはボクも進藤も見境なく抱き合ってしまったから。
湯船に浸かるのは気持ちよくて…他人に洗髪してもらうのは気持ちよくて…
進藤に任せたのは間違いだった。
いい様に煽られ…もう我慢する気力も残ってなかった。
「何、思い出してんだよ」
「っ進藤っ」
耳元に息を吹き込むように囁かれ、甘い痺れが走る。
まだ身体には熱が残っていて、簡単に熱くなってしまう。
「も、上がろっか。さすがにお前、声が掠れちゃってるし…」
何故、声が掠れてるのか…それを指摘された気がして顔が熱くなる。
それに気付いた進藤は、嬉しそうに目を細めた。
「オレ、嬉しいよ。そんな風になるほど我を忘れてたってコトだろ?」
「進藤……頼むから……それ以上、云うな」
ボクはもう、怒る気力も残ってなかった。
了解したと目で返事をした進藤は、ボクを抱えなおすと軽くキスをしてから、
ボク達はやっと湯船から出たのだった。
腕を上げるのも億劫なボクの身体を、丁寧に拭いてくれる。
その手はとても優しくて、タオルの刺激が気持ちいい。
進藤は自分は適当に済ませてるのに、ボクの髪の毛まで気になるらしく
ドライヤーまで持って来ようとした。
「このままでいい。そのうち乾く」
「ダメ、風邪引いたらどうすんだよ」
「引かない、キミとは違う」
「………それ、莫迦って意味かよ」
「さぁね」
進藤が手を貸そうとするのを振り切って、自分でベッドへと向かう。
相手に連れて行ってもらうなんて冗談じゃない。
体中の力が抜けても、そのくらいの意地はある。
でも、ベッドへ行くのが限界だったらしく、ボクはなだれ込む様にそのまま寝てしまった。
唐突に目が覚めた。
はっきりと区切るように。
一瞬、ここが何処だか思い出せずに辺りを見渡す。
「眩しかったか?ごめん」
当たり前のように隣に居る進藤。
その当たり前が、自分にとっても居心地のいいものだと判っているのが悔しい。
「どうして一緒に寝てるんだ」
「え?当たり前じゃん。恋人どっ」
「キミのベッドはあっちだろう!?」
隣には同じベッドがもう一つ。
確かに、ベッドはダブルのように広くて、男二人でも寝れない事はない。
だが、ここはそういったホテルではないし、ましてや男同士だ。
「なんで一緒の部屋に居んのに別々に寝るんだよ」
「別々に寝るのが当たり前なんだ」
「別に何にもしないって」
「そうじゃなくて」
「え?してもいいの?」
「する、しないの問題じゃないっ」
どうしてこんなに会話がかみ合わないっ
この男はっ
「塔矢」
この男はっ
進藤は何もかも判っているという感じで、ボクしか知らない表情で微笑んだ。
その表情に……呼ぶ声に…簡単に煽られる。
熱が残っている身体に、新たな熱が生まれる。
進藤だけが静めることの出来る熱が。
ボクだけに見せる表情。
誰にも見せたくない。見せるつもりはない。
どんなに可愛い、綺麗な女性でも渡さない。
ボクだけを見ていろ。
「……どうした?」
問いかける声は確信だ。
ちゃんと進藤は判っている。
いつもの理性なんか要らない。
「進藤」
声が掠れてるのが判る。気持ちの高ぶりから来る掠れだ。
その声に、進藤も煽られたのが判る。
進藤はそっと頬に、首に、そのまま髪の中へ指を滑らせてきた。
視界が霞むのが判った。
優しく触れてくるのがもどかしくて堪らない。
触れる指を掴むと、舐めるように舌を這わせる。
「っ塔矢っそんな事したら…止まんなくなるだろ」
「キミが責任を取れ」
この熱の…熱い気持ちの…明日の事を考える事を放棄したボクの…。
荒々しく引き寄せると、激しいキスをした。
《今までのあらすじ》
沖縄で開かれている囲碁イベントに来ているふたり。
アルコールが入った所為か、いつになく積極的な塔矢に大喜びな進藤ヒカル。
ソファーで一戦。
そして何とその後階段で立ったまま(笑)一戦を交え気を失った塔矢さんなのでした。
************************
「…とーや、とーや、大丈夫?」
まずったなー、ちょっとヤリ過ぎたか?
「う・・・・ん・・・・」
「あ、目ぇ覚めた?」
「ん…ここは?」
「あー風呂ん中だよ、オマエ気ぃ失ってたからさ、オレ運んできた」
大人がゆったりと足が伸ばせるくらいの浴槽に寝そべるみたいにして浸かり、
足の間に塔矢を抱きかかえていた。
さっきまでちょっと冷たくなってた塔矢の身体も、今はほんのり温かくなっててイイ感じだ。
「気持ちいい…」
オレの肩に頭を乗せ、身体をすっかり預けてぼんやり湯槽の上に手を泳がせてる塔矢を見て、
ちょっとたまんなくなって後ろから抱えたままぎゅっと抱き締める。
あ‥全然抵抗しないー。
そのまま調子に乗って胸元に手を這わせたらぺしっと手を叩かれた。
「疲れた・・・・・」
「ん、ちょっと飛ばしすぎたかな」
「ちょっとなんてもんじゃないぞ進藤。加減というものをキミは知らな過ぎる」
「ごめんってば。でもオマエだってすっごい感じてたじゃんー」
「う・・・・うるさいっ」
あ・・・耳たぶが真っ赤。かわいいーーーー。
あーーーこんなに美人で可愛いコイツがこのオレのもんだと思うとそれだけで頬がゆるんでくる。
それに今日は塔矢から色んな嬉しい言葉を聞くことが出来て、オレは大満足だ。
いつもは取り澄ましててオレのことなんか気になりません、みたいな顔してるクセに・・・・・・
今日は旅先で、しかも酒が入ったからだろうな。
コイツの本心が聞けてラッキーだった。
「もうアルコール抜けたか?今日は沢山飲まされてたもんなあ、オマエ。もうちっと上手く断れよ」
「ん・・・いつもだったら・・・きっぱり断れるんだけど・・・なんか今日は飲んでもいいかなって思っちゃって」
「あ、アレか。うん、オレがファンの女の子と肩並べて写真撮っちゃってたりお酒ついでもらってたりなんかしたから
オマエ、ヤケになっちゃったのか?」
「ちっ違うっっ!」
「まあまあ。もうオマエの気持ち聞いちゃったしー、そんでオレすっげー嬉しかったしーー」
「進藤ーーーー」
「だいぶ目ぇ覚めてきたみたいだな、身体洗ってやるから。立てるか?」
「いいっ、自分で洗うから」
オレの腕の中でちょっと暴れてるけど、まだ無理だろう。ボーっとしてるもん。
「無理すんなってー、手伝ってやるからさ、ホラよいしょっと」
塔矢を脇から抱えて湯船から上がり、ざっとシャワーをかけてやる。
「ほら、そこに腰掛けて。まず頭からな」
塔矢のクセのないサラサラの髪。
一度シャンプーしてみたい!って思ってたんだけどコイツなかなかさせてくれなくってな〜。
今日は心ゆくまで塔矢の髪を触ってやるんだー。
「お湯加減はいかがですか?」
「う、ん。ちょうどいい」
気持ちよさそうに目を閉じている塔矢が愛しい。
「どこかかゆいところはございませんかー♪」
「足の裏がかゆい!進藤」
「はぁ?!」
「ぷっっ・・・くくっっ・・・あははっっ。キミがあんまり調子に乗ってるみたいだからボクも乗ってみたよ」
あーーーやっぱり今日の塔矢はいつもと違うーーー。
一皮むけた・・・・と言うのかこのリラックスぶりは何?愛??
や、オレにとっちゃ喜ばしいことだけど。
「よしっっ、シャンプー終了♪次は身体な」
「身体ぐらい自分で洗う!」
「今日くらいオレにさせてよー、な?な?」
「ふぅーー仕方ないな。でも変なことは無しだぞ!進藤」
「はーい♪」
ボディタオルにたっぷりとソープを泡立てて、塔矢の首筋から腕・・・・胸を優しく洗う。
同じ男とは思えないほどの肌の白さに改めて目を奪われてしまった。
その白い肌にさっきオレがつけた紅いしるしがあちこちに散らばっているのを見ると結構クるものがある。
あんだけヤったのに・・・・・
胸から腹に移っていくと
「そこからは自分で洗うからいい!」
「いやん、ここまで洗わせといてズルイーー」
「何がズルイだ?進藤」
「ふ〜やれやれ、塔矢さんったらわがまま」
仕方ないからタオルを背中へと向かわせる。
好きな奴の身体を洗ってやれるなんて幸せ。
「なあやっぱ、中ちゃんと洗おう。な?」
「いい、自分でやるから進藤。もういい」
「あーーーもうオマエったら頑固ー。」
足までこすってからシャワーをかけてやる。
「ちょっと立って、塔矢。背中も流すから」
そして背中を流すフリをして後ろに指を這わす。
「・・・・あっっ!」
「壁に手ついて」
「いっいやだ!自分でやるからいい!」
その言葉には応えず中指をそっと中に挿れシャワーをそこにあてた。
「あっ・・・・///////」
直接シャワーが当たらないよう気をつけながら、注意深く中を探る。
「2回も出しちゃったしさ、さすがにまずいじゃん?」
「こら・・しっ進藤・・・・あっっ////////」
「あ、ごめんわざとじゃないんだ、わざとじゃ」
「ああっっ・・・・・んっ」
どうやらポイントを突いてしまったみたいだ。
やめてやろうかとも思ったけど、壁に手をついて喘いでいるコイツの後姿を見たらそんな気はキレイさっぱり消え失せた。
「ここ?」
「んんっ・・・・はぁっ//////やめ・・・・・」
「やめていいの?」
と言いながら更に指を増やす。
「や・・・だめ・・・・」
「何がダメ?やめるのがダメ?それともこんなことするのがダメ?」
我ながらオヤジみたいなセリフだな、とか思いながらコイツを煽るように激しくそこを突く。
「ああっっ・・・・・」
「なあ、オマエもうこんなんなってる」
耳元で囁きながらもう一方の手ですでに勃ちあがってるそこをゆるりとなで上げた。
「あっ」
崩れ落ちるようにひざを曲げた瞬間、コイツの身体の向きをこちらに向かせて抱きかかえて座り込んだ。
胡坐をかいたオレにひざ立ちでまたがるような形になった塔矢は白い首を仰け反らせ、オレの首にしがみ付いてきた。
「な・・・・・もっかいしよ」
「キミは・・・・・・」
もう目にうっすらと涙を浮かべて抗議してるみたいだけど、身体は既に走り出しちゃってるので自分ではもうどうにも
ならないといった風情がまた堪らなかった。
「ゆっくり腰を下ろして・・・・そう」
準備万端なオレがどんどん塔矢ん中に入り込んで行く。
「ああーーーーっ」
浴室内に響く艶のある塔矢の声・・・・・。
いつもならばこんなに声なんて出さないのに。
声が聞きたいって言ってもコイツ、口唇噛んで我慢しちゃってさ・・・・・なのに今日はすげぇ。
自分から感じる方に身体を動かしたりあられもない声を聞かせてくれちゃって・・・・。
そんな塔矢の後頭部にオレは手を回して顔を引き寄せ唇を強く吸う。
舌を絡め合わせて吸い上げて・・・その合間に零れる甘い声も喘ぐ声もみんなオレのもんだと思うと堪らない。
濡れた髪を振り乱して、オレにしがみ付いて身体を仰け反らして・・・・・・・・
いつも冷静な塔矢をこんなに熱くしてるのはこのオレなんだ、と思うとそれだけでイキそうになる。
「進藤・・・・・もう・・・・」
「いきそう?」
「一緒に・・・・」
アイツのキレイな顔に張り付いた髪をそっとよけて、ふたり一緒に上りつめる為更に激しく動き出した。
「やり過ぎだ・・・・・進藤・・・」
「まっ、ヤる、だなんて塔矢さんったらお下品」
「キミに言われたくないっ!!」
息も絶え絶えになったアイツを引き上げて、オレ達はまた湯船に浸かっていた。
腕の中でプンプンと怒っている可愛い恋人をオレはまたぎゅっと抱きしめたのだった。
ボクとしたことが・・・・あんなこと言うつもりはなかった。ただイベントでの進藤の浮かれっぷりが
目に余ったのでちょっと釘を刺すだけのつもりだったのに・・・・・。
しかもあんな煌々とと明かりがついた部屋であんな事をするなんて・・・・。
今思い出しても顔から火が出そうだ!
「塔矢〜シャワー浴びないと」
煩いなあ・・・ボクはもう今夜は寝るんだ!
「いい」
「ダメだって…オレ、中に出しちゃったし〜」
「……………!!!!!」
だからキミはどうしてそういう事を口に出して言うんだ?!
しかし進藤の言うようにシャワーを浴びないとマズイことになりそうなのは必須で
ボクはベッドから身体を起こしてシャツを軽く羽織り渋々立ち上がる。
「……しっ進藤っ」
進藤の前を通った時、腕を強く引かれ抱きすくめられた。
「ほら、塔矢、外」
ボクが耳元が弱いのを知っててわざそこに囁く進藤。
言われるままに外を見るとそこには星を散りばめた様な夜景が窓の外いっぱいに広がっていた。
そうだ・・・・ここはホテルの最上階だったんだっけ・・・。
東京の夜景とは比べ物にはならないけど、都会の光の洪水の様なそれとはまた違った美しさだった。
「……キレイだ」
眼下に広がる夜景に心を奪われていると、いきなりぐいっと抱き締められた。
「進藤っ何をしてる」
「何って…判るだろ?」
「いいかげんにしろっ」
「マジ、お前が足りない…全然、足りない」
「ちょっ…しんっ」
キスを仕掛けてくる進藤。
それは最初から深いもので、ボクの身体を痺れさせるには充分だった・・・・。
「んんっっ・・・ふっ・・だからっ・・て何もこんな所で…」
このままなし崩しに流されるのも癪なので、抵抗を試みる。
「こんな所だからいいんじゃん♪家に帰ったら出来ないぜえ!夜景見ながら階段でえっちだなんてさ」
「キミは…っ」
「オレ…もっかいお前ん中入りたい…いいだろ?」
「いいも…何も…もうキミは…そんなこと始めてるじゃないか…」
「何?そんな事って?これ?」
「ああっ//////!」
「お前だって、もうこんなんなってる…嬉しい。なあ、そこの手摺りに掴まって…?」
そう言うが早く進藤はボクの身体をくるりと回して手摺りに掴まらせる。
そして首筋から肩…背中へとゆっくり舌を…そしてそれを追い掛ける様に手を這わせてくる彼。
もう一方の手はボクの胸を彷徨い頂きをもて遊ぶ。
「んんっっ…ふっ…ああっ…」
「はあ…たまんねぇ…お前、今日すんげえ色っぽいんだもん。この首筋から肩にかけてなんか
・・…もう反則モンの色っぽさだぜ…」
そう囁きながらボクの背中をキスで埋め尽くす。
何度も何度も行き来する唇や舌にゾクゾクと感じてしまい思わず身体が小さく震えてしまう。
「なあ、このまま後ろからで・・・・いい?」
「・・・っ・・」
既に熱く勃ち上がり始めているボクを手にとられているボクは、答えることなど出来る状態ではなかった。
「指、入れるぞ…」
「んっ…」
力が抜けそうになり手摺りにしがみつく。
進藤の長い指がボクの中にゆっくりと入って来た。
「・・あ・・っ・・・・」
どろり…とさっきの名残が身体の中から出てくるのがわかってあわてて腰を引こうとしたら、ぐいっと引き寄せられ
ゆっくりと・・・彼が押し入ってきた。
「はあ…全部入っちゃった」
「いちいち言うな!」
「だってするって入っちゃったんだもん。それにお前ん中すんげー気持ちイイ・・・・オレどうにかなっちゃいそう」
ボクの背中に身体を密着させて、恥ずかしい言葉を次々と吐く進藤。
その状態で喋られると・・響く・・・・・。
「・・ふっ・・だからそういうことを・・・んっ・・」
「今日のお前ってすんごく感じやすくなってねえ?いつもの5割り増しってくらいにさ」
「なん・・だそれは?!」
「ホテルでヤるのって久しぶりじゃん?!だからかなあ・・・・最近はずっと家でばっかだったからなあ」
こういう状態で世間話みたいにそういうことをノンキに語るのは止めて欲しい!
しかもゆるゆると腰を動かしながら余裕あり気に話されると、悔しさもひとしおで・・・。
「目の前にはキレイな夜景と綺麗な搭矢。あ〜オレって幸せ♪」
進藤!喋るのかやるのかハッキリしてくれ!
「あっもう搭矢結構キてるみたい?もうこんなんなってて・・・ってあっ!お前イキナリそれは・・・えええ?!
・・・・うっ・・凄っ!お前いつの間にそんな技を・・・・うううう〜〜〜ダメだってばーーーとうや〜〜」
「くすっ」
「あっ、お前今くすって笑ったな?くすっ・・って?!もう容赦しないからなー」
「しっ・・しんどっ・・・・・やっ・・やめっ・・あっ、あ・・・・・・っ・・・・」
「はっ・・・オマエ・・最高・・スゴイ・・オレ・・・・・もう」
「あ・・・・あっ///////」
進藤が激しくボクを突き上げてきてボクは夢中で手すりにしがみ付くのが精一杯で・・・・
その一瞬、ボクの目に夜景が映った。
そして次には完全にブラックアウトしてしまった・・・・・・・・・。
なんでこんなに好きなんだろう?
不思議だよな。
気が付いたら…そんな事はなくて、最初っからだった。
最初からコイツが欲しくて…具体的には考えられないくらい子供だったけど、
欲しいのは塔矢だけだった。
いつもいつもオレからで…告白したのも、付き合うようになったのも。
身体を重ねるようになったのもオレからだった。
だから、塔矢がこんなにオレのコトを考えてくれてたなんて…
それだけでオレは凄く嬉しい。
マジで泣きたい位に嬉しかった。
その気持ちは自分の身体にそのまま現れる。
塔矢を求めて止まらない。
激しく突き上げると白い喉を仰け反らせ、オレを締め付ける。
それだけでイきそうになる…なのに、足らない。
塔矢が足らない。
もっと…もっと欲しくなる。
「とうや…とうや」
「……ふっ……ん」
荒い呼吸を繰り返す塔矢を口付ける。
優しく啄ばむように。
『愛しい』その気持ちで。
「……しんど…う」
「んー?」
気だるく呼ばれる名前も嬉しい。
今のオレは、すごく幸せそうな顔をしてるに違いない。
「オレさ、すっげぇ嬉しい。お前が激しいヤツなのは知ってたけど…そんな風に思っててくれてたなんて」
日頃だと絶対云わないような事を云ってくれた。
それはアルコールのせいだとしても嬉しかった。
ソファの上で抱き合っていた身体を、微かに塔矢が押し返す仕種をした。
探るように、その瞳を覗き込むと、はっきりと…気まずそうに睨んできた。
あぁ、もういつもの塔矢に戻りつつあるんだ。
意地っ張りで…素直じゃない塔矢に。
「お前、凄かったよ。お前から誘われたのって初めてだったけど…堪んなかったぜ。すっげぇ色っぽい。すっげぇクる」
恥かしがる塔矢も可愛くて、調子に乗って羞恥を煽ってやる。
「乗っかってくれたのって初めてだよな、どうだった? 良かった?」
オレが言葉を続ければ続けるほど、オレの下で暴れだす。
それを押さえ込みながら、また身体を探っていく。
塔矢の弱い所を責めながら、囁くように耳朶に口を寄せ舐めあげると跳ねるように反応をくれる。
「気付いてた? お前、素面だったら絶対やらせてくんないだろうなって事」
「んっ……な、に」
「電気……うわっ」
電気が点いたまま…明るい中で初めてヤった。
塔矢の肢体を、感じる様をこんな風に見れたのは初めてだった。
塔矢の羞恥も限界まで来たようで、オレは思いっきり突き飛ばされて床へと転がった。
「あっ危ねぇ」
「煩いっボクはもう寝る、キミはそこで寝ろ」
「あー、無理。オレのとお前ので汚れてるし」
「よっ余計な事は云うな!」
自分のシャツを荒々しく掴んで、塔矢はそのまま部屋の中央の螺旋階段へと足をかけて登り始めた。
初めてした時なんか起き上がれなかったのに…慣れたもんだなぁっと変なトコに感心したりして。
さっさと中二階のベットへと姿を消すと、部屋の電気も消えた。
ベットサイドで調整できるらしい。
塔矢の後を追うように螺旋階段を登る。
ふと、階段の途中で足を止めたまま声を掛けた。
「塔矢、シャワー浴びないと」
「いい」
「ダメだって…オレ、中に出しちゃったし」
「……………」
凄い目で睨まれたが、もうそれに動じる事はない。
半分以上はテレてるだけだと判っているから。
「ホントにキミはロクでもない…」
渋々というか、不本意そうに起き上がってシャワーを浴びる為に階段へと歩いてくる塔矢。
シャツだけを羽織った姿で、でも睨みつけるのは忘れない。
「……しっ進藤っ」
オレの前を通った時、腕を強く引き抱き寄せる。
抱きすくめる。
耳から首筋が感じるのを判ってて、わざと囁く。
「ほら、塔矢、外」
視線を外へと促すと、オレの腕の中で抵抗していた塔矢は、抵抗を忘れた。
ホテルの最上階、窓の外に広がるのは目映い夜景。
「……キレイだ」
素直な感想を呟く身体を抱き締め、弄ると我に返ったのか、抵抗がまた始まる。
「進藤っ何をしてる」
「何って…判るだろ?」
「いいかげんにしろっ」
「マジ、お前が足りない…全然、足りない」
「ちょっ…しんっ」
煩い口を、自分の口で塞ぐ。
深く……深く……貪るように深く……。
やがて、抵抗が弱まるまで。
「ダメなの?オレ、もっとしたい」
そう熱っぽい声で囁きながらキミはボクの身体に手を這わせてくる。
本当に、いつもキミは余裕たっぷりに見えてくやしい。
ボクからだって色々したいんだ。
そう思っているのに、いつも結局流されてしまうのはボクの方で・・・・・。
進藤がもう我慢出来ない!というように慌しく唇を合わせてきた。
これ以上は混じり合えないってくらいにお互いの口内を深くむさぼりながら、何度も何度も
角度を変えては口付けを交わす。
飲み込みきれないお互いの唾液が、口の端から零れてもボクたちはただひたすらにお互いの唇を求め合う。
途中、薄く目を開けるとそこにはボクに感じてくれてる進藤の顔・・・・。
こんな顔をさせられるのはボクだけ。
そう思いたい。
「いいよ、お前が感じさせて。お前で感じたい」
唇の上で熱く囁かれてボクはゆっくりとカレの上に腰を落とし、ボクはカレを迎え入れた・・・・・
「はっ・・あ・・・・んんっ」
「お前ん中・・・熱い」
「くっ・・・・ん・・はぁっ・・・」
ボクの身体にゆっくりと入って来るキミ。
カレの全てを納めるとボクはカレの顔をじっと見つめた。
「ん?」
「いつも・・いつもキミの周りに・・は沢山の人たちがいて・・」
時折微妙に腰を動かされるせいで、声が途切れ途切れになってしまう。
「うん」
「それはキミの人柄からなんだってことはっ・・・わかってる。わかっているつもりでも・・・あっ・・ん・・
・・・やはり今日みたいにっ・・・ファンの娘たちに囲まれてるキミを近くで見るのは・・・正直辛かった」
「そうか・・」
「キミがそう簡単に他の人に心を動かす事なんてないって・・・・んっ・・頭ではわかってるんだけど
・・だけど・・・ああっ・・・が、我慢が出来なくってっ・・・ボクは・・・」
「搭矢っ」
「あっ」
繋がったまま、急に身体を抱き上げられてソファーに押し倒される。
「ごめん、キツかった?だけどっ・・・だけど、お前がそんなこと思ってたなんて・・オレ・・」
耳元で囁くように、でもちょっと怒ったようにキミは言う。
そして、右足をカレの肩に掛けられ思いっきり奥を突かれた。
「ああっ・・・・!」
「オレからすればお前の方がどんだけ危ういか・・・・お前全然わかってないっ」
「う、・・・・んっ!」
どんどん腰を進めてくるキミにボクはただ縋り付いて声を抑えるのが精一杯で。
「お前のファンだって・・・相当なモンなんだぞっ!オレのみたいに表面だけで
キャーキャー騒いでるのとは違うんだよっ、お前のファンは!」
「し、しんどっ・・・っ」
「棋院の下にいる女の子たち・・・あれ大体がお前のファンだぜ。搭矢さんはどこにいますか?
なんてオレ何度も聞かれたもん。聞かれたってオレ教えないけど」
言いながら首筋を強く吸われてボクの身体が大きく仰け反る。
「この頃のアキラ君はなんだか妙に色っぽくなったって、この前緒方さんに言われてっ・・・・・
オレ、すっげぇ焦ったっ。誰かいい奴が出来たんじゃないかって・・・君なら知ってるんじゃないか
・・・って聞かれて・・オレ・・・・オレっ」
首筋に吐息混じりの声を降らせながらこんなにも激しくボクを攻め立てているのに
急にキミが小さく見えるよ・・・。
「進藤・・・・」
ボクはカレの頭を抱え込んで髪にほお擦りをした。
「キミのこんな顔を見ることが出来るのは、ボクだけ。もし他で見せたりなんかしたら
許さない、許さないよ・・・進藤」
「ばっかやろ、あたりまえだろっ!お前こそこんな顔を誰かに見せたりなんかしたら
・・・・オレそいつ、ブッ殺す」
「キミ・・だけだよ、こんな顔・・見せるのは・・っ・・・ああっ」
左足を胸に付く位に折り曲げられ、ボクの最奥を突いてくる。
急激に来た快感の嵐に、呼吸が・・・息が、出来ない。
ボクは進藤の背中に手を回して、しがみつくのが精一杯だった。
「進藤、進藤・・しんどうっ!」
今日のボクはタガが外れてしまってて、もう声を抑えることすら出来ずただカレの名を呼んだ。
もっと深い快感を得ようと自らもカレの腰の動きに合わせて自分を揺らし、髪を振り乱して
身体を仰け反らせる。
「搭矢っ・・・スゴクいいっ・・オレ・・オレ、はあっ・・お前だけだ・・・・もうお前無しじゃ生きていけねぇ!」
「進藤・・・ボクだって・・・あっ・・んっ・・ボクだってっ・・・はっ・・・」
進藤の搾り出す様な言葉に煽られボクはもう言葉を続けることが出来ず、もうすぐ来る頂上に向かって走り出す。
ボクの身体にぽたぽたと垂れてくる進藤の汗さえいとおしい。
もっと進藤を近くに感じたくて、自分の足をカレの腰にきつく巻きつけキスをねだる。
眩暈がしそうなキス・・・。
「とーや、オレ・・もうイキそう・・」
そう言った進藤はそれまでボクのものをやんわり握っていた手を更に強く握りこみ
ボクを達かせるよう動かし始めた・・・・・。
***************
嵐の様なひと時が過ぎ・・・・・
ご満悦な表情の進藤を抱えながらボクは最中だったとはいえ、あらぬ事を色々口走った事をすでに後悔し始めていた・・・・・。
熱い塔矢の中を探っていると、オレの手に反応する。
目の前で跳ねるように仰け反る白い首筋に触れたくなった。
欲望のままに手を伸ばすと、軽く払われてしまう。
快感を逃すように頭を振り、髪を乱す塔矢に見惚れると同時に、
簡単に流されない相手に少しムッとする。
先程より少しだけ乱暴気味に、沈めた指を動かしてみると大きく身体を振るわせた。
「っやっ…だ」
「…何が?」
「…あ」
まだ抵抗しようというのか…潤んだ瞳で睨みつけてくる。
「何がやなの?」
すでにいっぱいいっぱいで先走りも溢れているのに。
オレの上で感じてる塔矢。
オレの手で…吐息で…全てで乱れる様を見せ付けられ、我慢なんか出来ない。
「意地っ張り」
「っ煩…いっ」
塔矢の中に沈めた指を、塔矢の手によって引き抜かれる。
その動きにも感じてしまうのか、快感に堪えて流そうとして…その表情にオレ自身が熱くなっていく。
地酒のアルコール度はかなり高かったみたいだけど…それだけでこんなになるだろうか?
いつもはオレ任せって感じなんだけど。
こんなに積極的な塔矢は初めてだ。
塔矢がそういう状態の時、視線で誘われた事はあるけど…今回のように襲って頂くのは初めてだし。
はっきり云って、かなりクる。
オレは諦めずに白い肌へ手を這わせた。
「ダメなの? オレ、もっとしたい」
「いつも…いつも…キミ、は…余裕で…」
「余裕なんかないよ? いつもお前でいっぱいだし」
「ボクだって…色…いろ…したい」
「とーや?」
「キミ、に…ボクを…感じ…て、欲し」
「バカ…オレがこうなるの、誰のせいだと思ってんだよ」
「っんっ」
腰を動かし、オレ自身で塔矢を刺激する。
それだけでオレも一気に流されそうになってしまうのに。
そのまま塔矢を引き寄せ、唇を貪るようにキスをした。
お互いを繋ぐ唾液にも感じてしまう。
「いいよ、お前が感じさせて。お前で感じたい」
そう云って塔矢を誘導する。塔矢には誘導されてると気付かれないように、そっと最奥へとオレ自身をあてがう。
「ゆっくり…ゆっくりで良いから。そのまま腰を落として」
「っあっ…んんっ」
ゆっくりと…オレは塔矢に全てを飲み込まれていく。
「っ…」
進藤がイった表情に煽られる。
その顔が堪らなくボクを煽るのだ。
「……進藤……」
自分の声が掠れているのが判る。
こんなに自分を熱くするのは進藤しかいない。
それをこの男は判っているのだろうか。
掠れた声に呼ばれて進藤はボクを見上げた。
鼓動が跳ねる。
潤んで熱を帯びた瞳を向けられ、首筋が熱くなった。
少し拗ねたような…それでいて、怒りも孕んだような瞳。
悔しそうな表情を見せた進藤に満足して、熱く唇を重ねた。
呼吸さえも全部欲しくなる。
イベントの会場で気安く進藤に声を掛ける女性たち。
当たり前のように隣に並び、華やかな笑顔を振りまく姿に嫌悪した。
…嫌悪したのは、そんな彼女達が羨ましいと思った自分にだっただろうか。
ボクが進藤を手に入れるのに、どれだけ苦労したか。
どれだけ戸惑い、躊躇い…それでいて諦める事が出来なかった。
そして、判っていたけど…一度知ってしまうと手離せない。
全てが欲しくなる。
再び始まったキスは、すぐに深く激しくなっていく。
身体を弄る手に力が抜け、進藤の上にかぶさる様に縋る。
「…とーや……とーや」
熱い囁きに身体が震える。
その熱い吐息は、ボクを支えるように動く進藤に翻弄された。
「……ぁ」
耳に吹き込まれた熱い舌に仰け反る。
耳朶から頬、顎、首筋へと移っていく愛撫に、目を閉じていても進藤の表情が判る。
ボクが感じれば感じるほど、この男は嬉しそうな顔をするのだ。
悔しいけど…ボクは進藤のその顔が好きだから仕方ない。
「んっ」
ボクの反応がある箇所に、少し強めにアクセントを残す。
日頃から痕を残すなと煩く云っているのに聞かない。
こんな風に見せる、子供じみた独占欲が心地よい。
「あぁっ」
進藤はボクの胸の飾りに辿りつくと、強く刺激する。
跳ねる身体を支えるように背中へと腕を回した進藤の余裕が悔しい。
いつもいつもいつも。
「お前…ホントにどうしたの? 凄く熱い」
「……しん…どっ」
まともに名前も呼べない状態で…堪らなく縋りつく。
「嬉しい…オレ…お前ももう限界?」
「っ…煩…い」
「オレ、お前の中に入りたい…」
そう云うと、進藤はボクの最奥へと指を忍ばせた。
慣れない体勢で施される愛撫に生理的な涙が溢れる。
その涙を掬い取るように、下から進藤が吸い取る仕種にさらに熱くなる。
「お前の中、熱い…」
「あっ……や、だっ」
「ん……大丈夫、ちゃんと慣らすから」
そう云いながら、進藤はボクの中を探る手を止めなかった。
さっきっからの搭矢の唇の愛撫に散々煽られていた「オレ」はすでにはちきれんばかりの状態になってる。
搭矢はそのおれの先端をちろり、と舐め上げてから手を添えてゆっくりと咥え込んできた。
「はっ・・・・」
思わずオレは声を上げ、上体を仰け反らせてしまった。
背筋を電流が流れたみたいにビリビリときてる。
オレが搭矢にはしていたけど、搭矢にはまだ一度もソレをさせてはいない。
初めてしてもらってるってだけでも充分クるのに搭矢の舌使いは絶妙でたまらなかった。
咥え込みながら舌を使って先をそっとなで回したり舐め上げたり、そして吸い上げたり・・・・
そうして「オレ」はどんどん飲み込まれて行った。
「すっげー・・・気持ち・・イイ・・・」
もうすでにオレはアイツにされるがままの状態で、下半身にはほとんど力が入らない。
身体をソファーに預けきってオレの下で揺れてるアイツの髪に指を差し込んだ。
「んっ・・・」
搭矢がオレを咥えたまま、上目使いでこっちをちらりと見上げる・・・・
「オマエ・・・・上手過ぎだ・・よ・・・オレ・・もうイッちゃいそう・・勘弁・・」
「良かった・・・キミが感じてくれて・・・」
「ちょっ・・・まだヤるんですか?搭矢さん?んっ・・・・!ダメだってばっ!マジで!お願い、搭矢〜負けました!ありまセン!!」
「・・・・・・・」
「なっ・・・なんで?今日のオマ・・エ・・・容赦ない・・」
「ふふふ・・・・ちょっとしたお仕置き・・かな・・・?」
喋りながらも搭矢の手はゆるゆると動き続ける。
オレはもうすっかり息が上がりきっていて、かなり辛い状態だ。
「な・・・に・・んっ・・何かした?オレ?」
「・・・イベント会場でのキミの女の子へのデレデレっぷりが、傍から見ていて呆れた!」
「ええーーっ?オレそんなんデレデレなんか・・・うっ・・だから・・・イッちゃうってば!搭矢!」
「いいよ・・イって。ボクが受け止める。」
「そっ・・・そんなのダメだってばっ!と・・うやっ!・・んんっ・・・」
何とかイきそうになる意識を他所に逸らそうと搭矢の言ったことについてあれこれと今日一日のことを思い出してみた。
ええーーーーっとぉ・・・オレ女の子にデレデレなんかしてたかあ?
そりゃ、お酒を注いでくれた女の子とはお喋りはしたけどーーしたけどぉーーー・・・それだけじゃん!
そりゃ、一緒に肩並べて写真を撮らせたりもしたけど・・・したけど、それは頼まれて仕方なくだぜ?
ファンサービスって奴じゃん!
それが気に障っていたのか?
かわいい奴!
いつもならそんな事決して口にはしないだろうに、今日に限ってコイツってばなんか素直に思ったことを言葉に出してくれてる・・・・・・。
なんか嬉しい♪
もういいや、コイツのやりたいようにヤラせよう。
「言っとくけど・・・それ誤解だかんな、搭矢。」
と言った時にはすでに、搭矢は追い上げ態勢に入っていて・・・・・
・・・・・・・・あっけなくオレはイかされてしまった。
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