「はい」


家まで来て、何の用だと思ったら一枚の葉書を手渡された。
蝉の声がすっかり煩い暑い日に。


真っ青な空に咲き誇る向日葵。



「暑中見舞い」

「……は?」

「暑中見舞い」

「………これが?」

「見えねぇ?」



返事に困る。
『暑中お見舞い申し上げます』とか…書いてあるだろう言葉は見当たらない。
名前は書いてあるが…『暑ちぃな』はないだろう…。
送り仮名としては最低に違う。「あちい」とは何だ。
相手を気遣う言葉もなし。



「30点」

「……は?」

「暑中見舞いとは認められない」

「……充分、気持ちは伝わるじゃん?」


………暑いという事か?
確かに、梅雨が明けた途端、茹だるような暑さだ。
暑い事には間違いない…でも、見舞ってるようには思えない。
だから何だと云う感じだ。


「……25点」

「何で下がるんだよ」

「宛名も書いてない、手渡しって事は郵便代も節約か?」

「何云ってんの。会いたいからじゃん、お前に」


葉書を裏返して見ていて、気付くのが遅れた。
手にしていた葉書を素早く取られたと思ったら、目の前が暗くなる。

進藤の影だった。



素早く触れる唇。





「っ……しんっ」

「お駄賃」

「っ何のだっ?!」

「これ、オレん家で咲いた向日葵なんだ」

突きつける様に目の前に出される葉書。

嬉しそうに微笑んで云う進藤の顔に、鼓動が跳ねてしまい、視線を葉書に移した。
葉書と云うよりは…写真?
字は思いっきり手書きだし…。

大きな向日葵が咲いて、お前に見せたくて撮って印刷したんだと自慢してみせる。




「凄ぇよな、向日葵って太陽の方に向いて咲くんだぜ」


子供のように嬉しそうだ。


「太陽がいる方向が判るんだ。絶対に間違えない、太陽だけを見てるんだぜ」

「……………」

「オレ達みたいだろ?」

「…何が」

「オレがお前ばっかり見てるって事。お前もな」

「……キミなんか」

「見てるよな」



隙をつくようにキスを仕掛けてくる。
ホントに進藤ばかりを見ていたなら…もう少し上手く立ち回れると思う。

不機嫌を顔に出したら、進藤は声を出して笑った。


「お前って判りやすいな」

「…何がだ」

「オレばかり見てたって、お前鈍いもん」


その言葉を証明するかのように、ボクは近付いてくる相手に動けなかった。








2006年7月12日  高田 あさぎ様   



                

あつい熱い暑い・・・・・ふうぅぅ〜〜〜・・・・・・・・・・・・。
え?何が暑いって?そりゃもうこのヒカアキ二人のことです。
このイチャイチャラブラブなお話はemdraceの高田 あさぎ様からいただきました♪

このクソ暑い中を進藤ったらアキラさんちにいそいそと出掛けて行ったんですよね。
ハガキなんて「郵政局員」に任せておけばイイものを、それすら待てない!進藤の激情☆くぅぅぅぅ〜〜〜〜っ。
けれどそんな進藤を前に冷静に書面を分析、採点して見せ、かつツッコミまで入れてるアキラさん。
もう照れ屋さん♪

そして僅かな隙すら見逃さず、唇を奪うあたりの速攻技☆はさすが(わたしの)進藤です。
ああ・・・・・・アキラさんが羨ましいぃぃぃー!
もう進藤ったら、アキラさんにゾッコン☆
そんでもってアキラさんは・・・・・当然!進藤にゾッコンラブな訳で・・・・・・・。
全くもって、このふたりの間においらの入る隙間はなさそうです(涙)

あさぎさん、いつもいつもナイスな攻め進藤をありがとうございます。
あさぎさんちのカッコいい進藤でいつもエネルギーをもらってるおいら。
すでに生きる糧でございます。
これからも「カッコいい進藤の量産」に期待しております!
ありがとうございました。


                                         2006年7月20日